銀閣寺の写真には銀色がなく、金閣寺とは良く似た寺ではない

投稿日:2018年10月15日 更新日:




銀色に塗られた主役を想像していたのに、銀閣寺の外見には銀がないという裏切り。
金閣寺と銀閣寺が良く似た兄弟ではないという意外。
 

 

銀閣寺

 

落胆する旅行者を不可解な面持ちで眺める銀閣寺に、戸惑いの様はない。
四つの季節の美を、建物・庭園に織り交ぜ、精神的な到達を求めた東山文化の代表作・銀閣寺。

 

 

銀閣寺

実力者がわざと気配を消して佇んでいる姿を、銀閣寺から僕は連想する。
目立つことを嫌い、でも隠せない本物の美は、京都の美の代表作として相応しいもの。
 

 

銀閣寺

 

コドモはゴールデン金閣寺にインパクトを受け、オトナはシルバー銀閣寺に色気を感じるだろう。
そうだ、銀閣寺の「銀」という言葉は、単純な「銀色」ではないのだ!
木目や障子の色という地味なものが輝きを得た状態、錆びにくい輝き、それが銀閣寺の輝き。

 

 

銀閣寺

いつまでも失われない輝きを、それが銀閣寺のコンセプトだとしたら。
色彩豊かな銀閣寺の一角、あえてモノクロ写真にしてみると、なんだかそのアイディアにつながるものがある。
目の前に映るものだけが銀閣寺じゃないよ、その裏に、脇役や隙間に、銀閣寺の美しさは潜んでいる。
 

 

銀閣寺

 

美しくないものさえ美しい、そんな逆説さえ成り立ちそうな銀閣寺の写真の矛盾。
答えがないから、答えを求めて幾度でも歩くこともできるよ、銀閣寺の庭園。
音楽や映画も時代を経ると別の解釈が生まれるが、銀閣寺だって今と10年後では感じるものが違うのでしょう。
いつかあの観音殿でお茶でも飲むことができるのだろうか、正体の掴めない銀閣寺に憧れは募っていくばかり。

 

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