デルタ航空のベーシックエコノミー(新格安航空運賃)って何?

投稿日:2019年3月9日 更新日:




デルタ航空に代表される、アメリカの3大大手航空会社(デルタ、アメリカン、ユナイテッド)。
サウスウェスト航空に代表される、アメリカの数ある格安航空会社。

「航空会社」という種別で、この両群を呼ぶことができるものの、ちょっと専門的な情報を入れていくと、
似て非なる存在というか、本当に同じ業界なの?という疑問さえ浮かぶ。

まぁどの業界もそんなものだ。
アップル社のiphoneと、格安スマホを同じ土俵で語ることができないのと同じ。


1980~2000年
  格安航空会社・サウスウェスト航空が台頭。顧客満足度で大手航空会社を超える。


2000年代
  大手航空会社の経営が悪化、合理化が進む
  ・連邦倒産法を適用(ユナイテッド、デルタ、アメリカン)  
    ・大手航空会社同士の合併(ユナイテッドとコンチネンタル、デルタとノースウエスト、アメリカンとUSエアウェイズ)


2012年
  デルタ航空が、大手航空会社として初めてベーシックエコノミーを導入。  
  ユナイテッド、アメリカンも続く。


背景として、企業体力を取り戻した大手航空会社が、格安航空会社への対抗策として選んだのがベーシックエコノミー。  

同時に、ベーシックエコノミーで最安値運賃を設定することで、
通常のエコノミークラス運賃を微妙に値上げすることができ(消費者に気付かれ、敬遠されることなく)、
全体では大手航空会社の収益・アピール力アップにつながった。


注目すべきは、大手航空会社といっても足並みは同じではないという点。
デルタ・アメリカンは機内搭乗直前で無料で預けることができる、フルサイズのキャリーオンバゲージが無料だが、
2019年時点でユナイテッドは有料(スターアライアンスのゴールド会員以上は無料)としている。

デルタはベーシックエコノミーでも、加算マイルは通常のエコノミークラス運賃と同一だが、
アメリカンは基本マイルは貯まるものの、エリート会員になるためのマイレージポイントの類は貯まらない。

先頭を切って、ベーシックエコノミーを導入したデルタが最も太っ腹だ。
いずれ、サービスは統一されて、デルタのものがユナイテッド・アメリカンにも適用される気がしている。


ベーシックエコノミーという新しい運賃に、戸惑う現象は当面続くだろう。
しかしこれは、大手航空会社の切れ味鋭い次の一手であり、
格安航空会社がアメリカの航空業界でシェアを伸ばすことを、見事に封じる成果を生む。

話を戻すと、iphoneにも廉価版XRが登場したが、それの航空会社版がベーシックエコノミー。
そう理解すると、ベーシックエコノミーの存在意義がより明確に伝わってくる。

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